HIKARI Labを始めとして、オンラインでカウンセリングを提供するサービスが増えています。ロックダウンや外出自粛の体験を踏まえ、このようなサービスはますます増えることが見込まれます。
前回まで、実名、住所、連絡手段を伝えておくことが大切だという話をしました。今回は、カウンセリングを始める時、どんなことをやっておくといいか、まとめてみます。
· セキュリティを最大にするために、ハードウェアやソフトウェア、ウィルス対策を最新にしておきましょう
· 周囲に声が漏れないか確認します。ひとりでカウンセリングを受ける場合は、同居する人たちに、部屋に入ってこないように伝えておきます
· 一方で、ひとりでは心細い、途中で気分がとても悪くなりそうだ、自分を傷つけてしまうかもしれない...そういった心配がある場合は、誰かに近くにいてもらい、カメラに映るようにするか、映らないようにするか、打ち合わせておきます
· 特にタブレットやスマートフォンでアクセスする場合、通知機能をオフにしておき、他のことに気持ちを奪われないようにしておきます。パソコンのブラウザでアクセスする場合は、他のタブを閉じておきましょう
· 録画をすることをあらかじめ伝えてある場合は、録画ボタンをすぐに押せるようにしておきます。カウンセリングが始まってしまうと、忘れてしまうものです
· 通信が途切れてしまったときに備えて、電話などを近くに用意します
それでは、カウンセリングをスタートしましょう。このコラムを読んだあなたは、準備万端です。余計なことを気にすることなく、困りごとを相談してみてください。
初めてのカウンセリングが終わったら、自分にご褒美をあげましょう。カウンセリングで自分の悩みを話すのは、勇気が必要です。オンラインで話をすることで、より一層、緊張したかもしれません。うまくコミュニケーションが取れなかったと感じるかもしれませんし、「普段着」の自分を見せることに恥ずかしさを感じたかもしれません。
カウンセリングが終わったら、家の近くを散歩してみるのもいいでしょう。クリニックに行き、対面でカウンセリングを受けた後は、家路につくまでに頭のなかを整理することができます。自宅でカウンセリングが終わった後は、すぐに現実/日常に戻るのではなく、近所の公園や商店街など、なんでもない空間をさまよってみるのもお勧めです。
文:国際医療福祉大学 赤坂心理学科 HIKARI Lab監修 小堀修