ウェブでカウンセリングを使いこなす (3): あなたの情報を正確に伝える

June 1, 2021

HIKARI Labを始めとして、オンラインでカウンセリングを提供するサービスが増えています。ロックダウンや外出自粛の体験を踏まえ、このようなサービスはますます増えることが見込まれます。

 

前回は、オンラインでもオフラインでも、カウンセリングを始める前に確かめておくことについて解説しました。今回は、カウンセリングを受けるときに、正確に伝えておきたい情報について解説してします。

 

オンラインでの活動の特徴に、匿名性があります。自分の名前や属性を開示することなく、あるいは、ニックネーム等などで、意見を表明したり、質問したり、「友人」を作ることができます。少し話はそれますが、自分の書き込みやリツイート(拡散)などが名誉毀損になる場合、IPアドレスなどから個人が特定されます。このような場合は匿名性が担保されないことに気をつけましょう。

 

それでは、カウンセリングはニックネームで受けることができるのでしょうか。その前にセラピストはニックネームを使っているか、確かめてみてください。基本的にセラピストは実名を公表しています。そうしないと、本当に資格を持っているのか、私たちが確認できないからです。

 

カウンセリングを受ける側はどうでしょうか。ニックネーム/偽名でカウンセリングを受けることは可能で、セラピストが本名かどうかすぐに確かめることはできません。

 

ただ、実名(フルネーム)、メール以外での連絡手段、住所を伝えておくことをお勧めします。

 

電話番号など、メール以外の連絡手段が必要な理由は、想像しやすいと思います。ZoomやSkypeなど、オンラインでカウンセリングを受けているときに、通信状況が悪くなり接続が切れてしまったときにどうするか、すぐに伝え合うことができるためです。

 

同時に、カウンセリングをしている時間外で、メール、電話、Twitterなどで相談してよいか、何回まで/どのくらいの時間だったら可能か、問い合わせておきましょう。

 

住所についてはどうでしょうか。私たちがどんなところに住んでいるのか、近くに何があるのかは、セラピストにとって貴重な情報となります。その地域に特有の言葉の使い方、人間関係、美味しいものなども、セラピストが私たちを理解することを助けます。

また、こんな場所に散歩に行ったり、ショッピングに行ってみるといいのではないかと、話し合うことがあるかもしれません。また、生活圏にどのような医療機関、福祉期間、役所といった「資源」があるのか、セラピストと私たちとで共通理解を持つことができます。

 

次回は、実名を伝えておくことが、どうして大切なのか、その重要性について、また、オンラインのカウンセリングに特有のトラブルについてみていきます。

文:国際医療福祉大学 赤坂心理学科 HIKARI Lab監修 小堀修

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